君と見た空
それぞれの生活
毎朝同じ時間に起きて同じ服着て
同じ場所にいって
何がおもしろいんだよ。 人生なんてつまんねぇ。こうやって歳とってじじぃになってくんだ。


人生なんて ただのゲームでしかないんだ。その時の俺は、ただの子供で生きている喜びとか楽しさとかそんなもんに興味すらなかった…。
女と友達と金。それさえあれば世界は、自然と動いていくんだと思っていた。



俺は、叶 隼人(かのうはやと)18歳。高校3年生。
世間では、受験生だと言われる年齢だ。
でも 俺には、無縁だ。勉強なんてごめんだし寝る時間削ったり友達との時間削ったりそれでなにが楽しいのか分からない。
俺は、楽しいことが好きだ。友達とバカやって笑い転げてそれが一番幸せだ。




時々無性に空しくなる。頭空っぽにして遊びまくってても何とも言い難いような空しさがこみ上げてくる。


俺は、一体なんのために生まれてなんのために生きてんるんだろう。
未来なんて想像もつかない。
生きてるのか死んでるのかさえわからなかった。









午前6時。『トントントントン』テンポよく包丁が鳴り響く。
ピカピカのキッチン。爽やかな日射しがキッチン全体を包み込んでいる。

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