色葉
「あ、オレ携帯買ったんだよ」


「本当に?じゃあ、メアド交換しようか」


「あぁ、そーだな。えっと、そっちはどちら様?」


さっきまで沙織と話してた女子・・・・・・・・・・・・・・・見覚えないな


「クラスメイトの名前くらい覚えな。新見ひとみ(にいみひとみ)。それより、あっち止めなくて良いの?マウントとってるけど」


「まぁ死なないはずだし大丈夫。それにオレじゃ止められそうにない。で、新見さんは担任どっちだと思う?」


秀と赤外線しつつ聞く。こういうのは意見が多い方が良いだろ


新見さんももっともだと思ったのか、やられてるのが清だからか


もう見向きもしない


「ん~。見た目だけならどっちにも見えるわ。やっぱり確実に確認するには触るしかないんじゃない?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・それはオレ無理。秀は?」


「おれだって。ってより異性だと少しでも思っちゃったら触れないでしょ。」


「新見さん。胸なら触れる?」


「触れるけど、さっき杉崎くんが言ったようにない人もいるから胸だけじゃ難しいわよ」


どの言葉に反応したのか定かではないが、強い殺気を感じた


しばらく話さず、動かず、ジーッとしてたら手元のに対象が移ったらしく殺気は消えた


こえぇよ。肉食獣なみに怖いよ


「不用意なこと言うなよ。寿命が・・・・・・・・・・・・」


つい新見さんに当たってしまい後悔した。新見さん涙目だ


「ごめん。今のは本当にごめん」


「大丈夫だから。ゆっくり深呼吸して。石岡さんは新見さんだから許してくれたんだね。さすが友達だねぇ」


と秀が事実なのか嘘なのか微妙な線の言葉を紡いだ


「とりあえず、同姓だと思ってる杉崎くんが行けばいいと思うけど・・・・・・・・・・・・・」


「オレはそこまでの勇気はない。」


今や試合後のボクサーより悲惨な顔してる清


さて、教師にはなんと言って誤魔化せばいいのやら


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