色葉
それからたっぷり5分くらい制裁を加えて


沙織の怒りは収まったらしい


次からは絶対言わない。命が惜しいから


「はぁ~。疲れた。石動、冷たいの買って来て」


「ただいま」


逆らう?何それ?どこの国の言葉?


一っ走り自動販売機まで買いに行った


冷たいスポーツ飲料を飲み終わった沙織にさっきから続いている質問をぶつけてみる


ちなみに新見さんは清への制裁の終わりを見抜いた秀が


逃げるため


避難のため


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・涙で目が赤くなったのを冷やしに連れてった


絶対その役目オレでもよかったよな


「なぁ、担任ってどっちだと思う?」


「はぁ?そんなこと気にしてるの?」


「気にならないのか?」


「ん~、そうね。気にならないかも。どっちだっていいわ」


「じゃ、もし担任が男子トイレから出てきたのを見たときどうする?」


「・・・・・・・・・・・・・まぁ、いい『じゃあ』」


沙織の言葉を遮り、話す


「女子更衣室から出てきたときは?自分がトイレに入ろうとした時、先に担任が入るのを見たときは?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


よし、落ちた。


一回生まれた疑惑を晴らすには真実しかない


「そーね。わかったわ。調べましょ。ただ触るのはダメよ。下手したら停学じゃすまない」


まぁ確かに痴漢行為だもんな、犯罪だもんな


でも長・・・・・・・・・・・・・・・沙織は交友関係広そうだから情報で直ぐにわかるはず


「それより、もうそろそろ授業始まるけど、担任起こすの誰がやるの?」


オレだ


でもやだな。今色々試せないからあの言葉を言うわけじゃん?


やだなぁ



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