色葉
「静、僕は女の子の味方なの。可愛い子は特に


会ってみるまでスポーツ科の侍があんなに可愛いなんて思わなかった。で、なんで侍なの?」


「知らん。」


「つれないなぁ。もっと早く知ってたら絶対知り合いになって色々手助けしてあげたのに


華ちゃん自分の気持ちにすら気付いてないようだった」


僕の憮然とした声に静は嬉しそう


「そうか」


やっぱり声にも嬉しそうな響きがある。


やっぱり華ちゃんに静はダメな気がする。でも、静も華ちゃんのことそこまで嫌いじゃないんだよなぁ


嫌ならシカトするようなやつだからこの行動は好印象持ってる証拠な気がしなくもない


静って好きな子にはわざと嫌われるようなとこあるから


華ちゃん苦労しそう。やっぱり色々手助けしてあげなきゃ


静を華ちゃんがオトす


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うわぁ。最高に楽しそう


なら静にも意識してもらわなきゃ


「ちなみに華ちゃんにはちゃんと静が好きってこと意識されるようにしておいたから


華ちゃんは静と違ってバカじゃないから気付いてる頃かもね」


「雪!!なんでそんな余計なことをした!?」


これは中々上等な反応だ。やっぱり好印象なんだなぁ


華ちゃんあぁいう子だから嫌われてはなさそうとは思ってたけど、ここまでいい反応するとは


本腰入れたくなってきちゃう


「静って僕相手だと計算狂うよねぇ。


余計なことっていうけど、僕が肩をもつなら女の子に決まってる


それを知ってて頼んだんだと思ったけど?」


その言葉に静が黙る


ん~読みづらい。過ぎたことだから気持ち切り替えたのかな?


「僕は僕の信念に従って行動する。静はどうする?」


「勝手にしろ」


生徒会長室に戻ろうとしている静に最後の爆弾を投下する


「僕は華ちゃんが望むなら静をオトすからね。覚悟しておいて」


聞えたはずだけど、平気そうに平然と歩いて行く静


予想してたのかな?


僕もこのメイクを落としに行こう。可愛い後輩の頼みも聞かなきゃだし



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