色葉
校庭には特別科がいて、愛梨先輩がいて、なぜか保健医もいた


「なんで保健医がいるんだ?」


校庭を眺められるベンチに愛梨先輩と二人で座ってる保健医


「監督するからだ。いない時にけが人が出たら隠蔽できないだろ?」


「手当じゃねぇのかよ!!つーか隠蔽すんな!!」


「隠蔽しなきゃ中止になったりするから必要なんだよ」


とは愛梨先輩。いや、当然って顔してそんなこと言って欲しくないんだが


「いや、でも、隠蔽って」


「隠蔽って言葉が嫌なの?」


「じゃあ、秘め事で」


「言葉変えればいいってもんじゃねぇ」


「はいはいはい。うるせぇな。治療目的でここにいますよってこれで満足か?


ただまぁ女子限定な」


「何でお前みたいなのが先生やってるのか理解出来ない」


「そりゃ、オレの人間性がいいからだ。」


人間性がいい?女好きの適当野郎のどこが


「豊ちゃんは生徒思いだよ?」


「どこがです?」


「毎日のように豊ちゃんを頼りに生徒が訪ねてくるんだよ」


へぇ~。この保険医をねぇ


オレにはダメ人間にしか見えないのに頼りにする人もいるのか


「私は保健棟によくいるから


『どうかこれで例のデータを』


『これしかねぇのか?倍用意しろ』って声が漏れ聞こえてくるし」


オレは保険医の胸ぐらをつかんだ。何やってんだこのオヤジ


「おい。生徒相手に商売か?」


「愛梨の冗談は笑えないよなぁ」


「目を反らしながらいうんじゃねぇ」


このオヤジマジだな。本当に生徒相手に商売してやがる


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