色葉
しばらくして長から返事がきた


「大変だったわね。後特別科の姫のことは呼び捨てにしない方がいいわよ」


えっと。信じてくれた?


うわぁ絶対信じてくれないと思ってたのに


しかも古川つばさに関する事柄は全部省いたからきっかけも何もあったもんじゃなかったのに


「今後の参考にどこで信じたかを教えてくれ」


「信じてないわよ。何か隠してるのはわかる。ただ石動は特別科の姫のこと知らないはずなのに知ってたから一部信用できるだけ」


あぁなるほど。


そういう理由ね


「じゃあ、特殊科の姫に関して教えてくれ」


この紙を渡した後露骨に嫌な顔された


まぁ真っ当な反応だな


めんどくさいし、なんで私がって感じだろう


必死に頭を下げてお願いするポーズをする


そのおかげだろうか?


びっしりと書かれた紙をくれた


「エリス・フォンリエッタ・スドウ。周藤グループの会長とリエッタ家のご令嬢との間の子供でハーフ

リエッタ家は資金が周藤は程度の血筋が、お互い足りないものを補うように政略といってもいい縁談により結婚


特別科の姫とは何も容姿だけでなく、家柄、経済界での影響力、才覚、教養など特別科にあっても更に特別な女性って意味での姫でもある」


この後にもズラーッと下まで


「何でこんなに知ってるんだ?」


「女ってね。噂話が大好きな生き物なのよ。それに姫は特に目立つしね」


って怖!!!


なんで入学2日にしてこんなに噂が回ってるんだよ


そう思って震えていると秀からノートの切れ端


「そういう意味では進学科のつばささんやスポーツ科の陣くんも注目されてるよ」


ってなんで秀が内容知ってるんだよ


どうやら目線で言いたいことが伝わったらしく、携帯を見せた


あぁメールで長が同じのを秀にも送ってたのか


長って面倒見いいな


ちょっと見直した



< 79 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop