秘密な私の愛しき人
ここまで、おばさんに迷惑をかけたくないな。



「穂樺ちゃん、そんなに気を使わないでよ。1人分も2人分も変わらないから大丈夫よ♪
だから、この家にいる間はゆっくりしていって」


おばさんは笑顔で言ってくれた。



「それじゃあ、よろしくお願いします」


「うん。おやすみ」


「おやすみなさい」


そう言って階段を上った。



「あれ?洸くん?」



2階にあがると廊下に洸くんが立っていた。



どうしたのかな?



「…もう大丈夫か?」


洸くんは私の目をじっと見てきた。



「…大丈夫じゃないけど気分はだいぶ楽になったよ。ありがとう」



今日は半日、洸くんに心配かけちゃったもんね。



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