秘密な私の愛しき人
「穂樺が嫌がってんだろ。止めろよ」



隣を見ると洸くんが琉ちゃんを睨みつけていた。



洸くんが私達の手を離したみたい。



「洸。どういうつもりだよ…?」



琉ちゃんもすごい目つきで洸くんを睨んだ。



私はその2人の雰囲気に負けて何も言えない。










「あんた達、いつまで睨み合ってんの!穂樺ちゃん怖がっているじゃない!」



沈黙を破ったのは、おばさんだった。



迫力があって、さすが2人を育てた母親だなっと関心してしまった。



「お袋には関係ない」



琉ちゃんが負けるにも劣らない迫力で言い放った。





こうなったのは私のせいだ……






「何やってるんだ」



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