秘密な私の愛しき人
「穂樺は俺のこと、どう思ってる?」



洸くんのことは…優しくていつも明るくて、大切な存在。



「洸くんは大切だよ」


私はそのまま言った。


偽りはない。



「それって友達として?1人の男として?それとも…好きな人の弟として?」



私には洸くんの言っている意味がよく理解できなかった。


いつもの洸くんじゃない。



「俺はいつも穂樺を見てきた。でもそれは…兄貴の嫁としてでもなく、友達としてでもない。
1人の人としてずっと見てきた」



私は混乱して何も言えない。



するといきなり洸くんに抱きしめられた。



「こ、こう…くん?」





「穂樺は全然気づいていなかったみたいだけど…

俺は、穂樺が好きだ」






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