秘密な私の愛しき人

［琉side］

～朝～



今日は穂樺のクラスの授業がある。穂樺に会えるのは嬉しいんだけど他の女生徒がよってくるのが正直うっとうしい。　生徒だから粗末に扱えないが本当に気が重くなる。





「おはようございます」


「よぉ！琉！」


会社に行くと笹島　樹（ｻｻｼﾞﾏ　ｲﾂｷ）がいた。
樹とは大学時代からの親友で俺の結婚を知っている数少ないうちの１人。社交的でいい奴だが女好き。穂樺の高校に一緒に教えに行っている。



「なぁなぁ」


樹が近づいてきた。


「今日は奥さんのクラスの授業だろ？」


！！


俺は樹を叩こうとしたらよけられた。

そしてニヤッと笑った。


「本当、お前ってこの話題になると反応が面白いよ」