秘密な私の愛しき人

穂樺vs小実

[穂樺side]



今日もやっと授業が終わった。



「ねぇ、穂樺!今からカラオケ行かない?♪」


美佳が笑って誘ってくれた。



あの日以来、美佳は私に気を使ってくれて私を元気づけてくれる。



本当に嬉しい…



「うん!」



私達は準備をして校門を出ようとした。



「伊沢…穂樺さん?」



いきなり名前を呼ばれた。



「はい?」



後ろに振り返ると私は体が固まった。



そこにいたのは…スーツ姿の・・・



「こんにちは」



小実さんがいた。




そうして…ここに…?



「私のこと覚えてる?」


小実さんはほほ笑んでいる。



でもなんだろう?目の奥は笑っていない気がする。



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