秘密な私の愛しき人
でも行かなきゃいけない気がする。



いつかは向きあわないといけないんだ。



琉ちゃんにも… 

琉ちゃんの過去にも…



私は美佳の手をそっと私から離した。


「大丈夫だよ、美佳。話終わったら連絡するね!」


ニコッと笑って私は小実さんのほうへ行った。






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「ここでいいかしら?」


美佳と別れて小実さんについて行ったら普通の喫茶店についた。



「はい…」


私は促されるように小実さんの向かい側に座った。



「紅茶でいいわよね?」


「はい」



小実さんは淡々と店員さんに注文した。



美佳にああ言ったとはいえ本当は手が震えるほど怖い。



何を言われるのか。


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