秘密な私の愛しき人
-----------
--------



「穂樺ッ!!」



俺は急いで家に帰ってリビングの扉を開けた。



「琉ちゃん!」


穂樺はすぐに俺に抱きついてきた。



少し体が震えている。


すっげー怖かったんだろうな…



「ごめんな、すぐに帰ってこれなくて」


俺は穂樺の頭を撫でた。



「ううん。琉ちゃんは仕事だもん」


穂樺は俺を見上げて笑った。



目が少し赤い。


きっと1人で泣いたんだろうな…



俺達はソファーに移動して座った。



そして詳しい経緯を聞いた。



朝、行ったら人盛りの中にそれがあったこと。


担任に呼び出されたこと。


洸が助けたこと。



< 189 / 231 >

この作品をシェア

pagetop