秘密な私の愛しき人
[穂樺side]



「伊沢、少しいいか?」



卒業まで2週間切った昼休み、またもや担任に呼び出されてしまった。



「穂樺…」


美佳は私のせいで、ずっと不安そうな顔をしている。



「大丈夫だよ」



私は美佳と別れて職員室に向かった。



私の心はずっとドキドキ鳴りっぱなし。



そして職員室の前に着いた。



「大丈夫だよね…」



琉ちゃん…



小さく呟いて私は職員室のドアを開けようとしたら、



「伊沢、こっちだ」



ひょこっとある部屋から担任は頭を出して私を呼んだ。



そこは・・・



「校長室…」



校長室なんて滅多に入れる場所じゃない。



まさか……



余計に体に力が入る。



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