秘密な私の愛しき人
琉ちゃんの腕が私から離れた。



「穂樺。あと少し頑張ろう。今はつらいけど未来の時間に比べたら小さなことだから」



琉ちゃんはそっと私の頬にキスをした。



「そうしたら俺が今以上に絶対に幸せにする。この涙もうれし泣きに変えてやる」



琉ちゃんの言葉に私の涙は止まってしまった。



「うん!」



そして自然と笑みがこぼれる。



周りから単純なのかもしれないけど、琉ちゃんといるときにしかならない不思議な現象。





そのあと、私は琉ちゃんに手伝ってもらいながら荷物をまとめた。



琉ちゃんの実家にいたころとは違う。



もう1度、絶対にここに戻ってくるから…



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