秘密な私の愛しき人
「確かに今は隠さないといけない関係だし穂樺にはつらい思いさせていると思う。
でも卒業したら会社にも周りにもちゃんと紹介するよ。
てか俺は今からでも紹介したいんだけどね!
穂樺はいい女だからさ」



私は琉ちゃんの背中に腕をまわした。



「琉ちゃんッ――ありがとう…」


私の心の中の黒く醜い感情が治まっていくような気がした。


琉ちゃんは凄いよ。私の気持ちわかってくれてる。



「俺はすっげー穂樺に感謝しているよ。高校生なのに俺と結婚してくれたから。
さっき自分のこと親戚だって言ったとき悲しかったよな。小実にはちゃんと話つけてきた。
俺には大切な人がいるって。俺はここにいるから」


< 85 / 231 >

この作品をシェア

pagetop