宙機オデッセイオン01
あのとき以来、
ジェミーは、ジョージに対してかなり攻撃的な策に出た、
ジェミーにとって、ジョージを大学や科学顧問のポストからひきずり降ろすことは容易いことだった。
ジェミーは政治家としての道を歩み始めていた、
ジェミー自身、自分というものに、とても居心地悪いものを潜在的に感じていたし、
ジョージにたいしては嫉妬の感情をこれまでの大学生活で募らせていたし、
そういう意味、ジェミーにとってジョージは憧れ的な存在だった、
ジョージは、ジェミーにとってなりたくて、なりたくてたまらなあ存在…
堂々として立派な体格、健康的な面立ち、優秀で大学生でありながら既に社会から注目度の高さ、紳士的で広い心、
それらは全て、ジェミーに欠けたものだった
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