Love Step
杏梨の身体を白いシーツに縫い付けるように覆いかぶさった。


頬から耳朶を唇で愛撫し、軽く歯をたてて甘噛みし、舌を入れる。


「ひゃん……」


ぞくりとした感覚に身体がビクッと跳ねる。


そして耳を押さえてビックリした顔で見ている。


「気持ちよかった?」


「……分からないよ……こんなの……初めてなんだもん……」


「まだ分からない事だらけだよ?」


フフッと笑うと首筋に舌をはわせた。


「っ……あん」


ピンク色に染まっていく肌を見るのは刺激的だった。


雪哉は杏梨の瞳を優しく見ながら、パジャマのボタンをゆっくり外していく。


杏梨の心臓は今までに無いほど大きな音で早く動いていた。


鎖骨の下の膨らみに口付けした雪哉はその音に気づく。


「すごく早いな……」


ボソッと呟いたが杏梨にはその声は届いていなかった。


ボタンを外した手は真っ白なキャミソールをまくり上げると小ぶりの胸が現れた。


「ぃ……や……」


「いや?嫌じゃないだろう?」


身体の下で身をくねらせる杏梨の瞳は熱を帯び潤んでいる。


雪哉はツンと尖った胸の頂を口に含んだ。


「あっ!あぁぁぁぁ……」


初めての感覚。


杏梨はどうして良いのか分からなかった。


胸を愛撫され、身体の芯がジンと濡れていく感じに戸惑う。


わたしの身体……変……。

自分の身体じゃないみたいだ……。





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