Love Step

接触

「おは~~~~杏梨っ♪」



下駄箱で上履きに履き替えていると香澄がやってきた。



相変わらず元気いっぱいだ。



その元気は遼平のおかげでもあるのだろう。



「おはよう 香澄ちゃん」



「ねえねえ さっきから視線感じてないの?」



「えっ?」



キョロキョロと辺りを見回す杏梨だが近くには2、3人の男子と女子しかいない。



「うん 何も感じないよ?」



「はぁ~~~~ まあ いいや 雪哉さんがいるんだもんね」



香澄はあきれたような笑みを浮かべて歩き始めた。



「香澄ちゃんっ、ゆきちゃんがいるってなになに?」



急いで香澄の後を追う。



「いいの いいの 杏梨は気にしなくていいの」



杏梨が注目を浴びているって知ったら雪哉さん、良い顔しないだろうな。



「もーーーーっ」



頬を膨らませた杏梨は小動物のリスか、ウサギといったところで可愛い。


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