To Heart


今年は土日の絡みで、少し早い22日から冬休みだった。

22日は夕方からバイトに入っていた。

23日はバイトを休み、迎えたクリスマス・イブ。

僕は彼女と一緒に仕事したいと思い、昼からの予定でバイトの希望を出していた。しかし夜が人手不足だったらしく、僕は残念ながらいつも通り夕方からの勤務になってしまった。

彼女に恋人がいると分かっても、自分がどうしたらよいのか分からなくなっても、やはり『彼女に会いたい』という気持ちは簡単に消えない。

せめて1分でも1秒でも、彼女と一緒にいられる時間が長くなるようにと、僕はいつもより20分前に店に着くように家を出た。

「おはようございます!」

張り切って店に着くと、何故だか彼女の姿は見えなかった。
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