To Heart
「今まで散々誘ってもダメだったんだけど、今日は奇跡的にオッケーしてくれたんだ。噂では、彼氏と別れたらしいんだよ。今がチャンスだろ?」

「ふ~ん」

「あ! き、来た来た!!」

店の入り口付近に「5階のマドンナ」達が見えたのか、佐久間は今まで上がっていたテンションを一気に抑え、営業さながらのキリッとした態度で彼女たちを迎える。

「こんばんは~!」

背後から、ノリのいい女の子たちの声がする。

このノリには未だに抵抗はあるが、僕も少しは大人になり、その場のノリという奴に少しは合わせられるようになった。

それでも……

やっぱり合コンは苦手だ。

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