To Heart
僕は小さい子供をなだめるように、理央ちゃんの頭を軽く撫でて

「今日はどんな話でも聞いたるよ」

と、なんとなく伊勢の言葉で言った。

すると理央ちゃんは

「……マミとホテルに行ったっていう次の日。伊勢の言葉で、もの凄く真剣に話してくれたでしょ? 童貞の話」

と、今までで、ただ一度2人だけで話をした日のことを口にした。

「うん。言った……よね」

あんな話をしたのは、後にも先にも理央ちゃんだけだ。

思い出しただけでも恥ずかしい。

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