To Heart
「今思えば、ずっと心のどこかにいたような気がするの……」

「うん」

「啓太くんのこと」

「え?」

ドキッとした。

予期せぬ理央ちゃんの言葉に、僕は何を言われているのか分からなかった。

「今日会って確信した」

理央ちゃんはポツリとそう言い、今まで「友達」である僕には見せたことのない「女性」の表情を見せ

「私、あなたが好き……みたい」

と、僕に笑い掛ける。

さっき、ふいに心に表れた理央ちゃんを「愛しい」と思う気持ちが、この時を待っていたというように凄い勢いで僕の中に溢れ出すのを感じる。

< 168 / 171 >

この作品をシェア

pagetop