To Heart

「……僕の「愛」は重いよ」

僕が冗談めいてそう言うと、

「全部受け止めてあげるわ」

自信たっぷりの笑顔で理央ちゃんが言う。

「頼もしいね」

なんだか嬉しいような、照れ臭いような感じで、お互いに顔を見合わせてクスッと笑い合い、僕たちはお互いの距離を縮め、そのままなんとなく手を繋ぎ、お互いの存在を肌で感じ合う。

「伊勢、案内してくれる?」

「もちろん」

こんな風に、軽やかに始まる恋愛もいいかもしれない──



< 170 / 171 >

この作品をシェア

pagetop