To Heart

その後の理央ちゃんのお友達とのお見合い? はその娘には申し訳ないが、一体どんな娘だったのか、なにを話したのか全く記憶に残っていなかった。

僕の意識の大部分が、背後で動き回る彼女に集中してしまっていた為だ。

理央ちゃん達と別れた後、憧れの理央ちゃんと仲良くなれてすっかり舞い上がっていた神谷は『今日はお前んちで朝まで語ろうぜ!』とビールとつまみを買い込み、そのまま僕のアパートに泊まりに来た。

神谷は飲みながら、ひたすら理央ちゃんについて一人で熱く語っていた。

僕はそんな神谷の話を適当に聞き流しながら、彼女のことを想っていた。
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