To Heart
「いや、実は。あの店にいた人なんだ。図書館で会う女の人って」

「図書館? あ! 『会ったらラッキー』ってやつか!」

神谷は一瞬なんのことか分からないようだったが、彼女のことを思い出すと、それと同時に勢いよく跳び起きた。

「うん」

神谷に正直に話しながら、僕はドキドキしていた。

しかし、神谷は僕の想いを理解できておらず

「で?」

と、不思議そうな顔で尋ねてきた。

「『で?』って?」

「それとお前がテンション高いの、なんか関係あんのか?」

鈍(にぶ)っ!!

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