To Heart
「はい」

指摘されて初めて僕は、自信のなさから猫背気味になっていた事に気付く。

一つ大きく息を吸い込み、彼女に言われた通り姿勢を意識して立ってみる。

背筋が伸びた分だけ少し高くなった世界は、今まで見ていた物と違って見え、なんだか新鮮な感じがした。

彼女の前でいつまでも『恥ずかしい』とか『テレくさい』などと、子供みたいな事を言っていてはいけない。

『自信を持ってやってみて♪』

彼女の声が頭にこだまする。
< 50 / 171 >

この作品をシェア

pagetop