To Heart


「あれ? 西島くん」

オーナーが、ふとイケメンくんの方を見て声を掛ける。

「こんばんは」

イケメンくんは目を細めて親しげな笑顔になり、オーナーに挨拶をする。

「こんな日に外にいたら寒いだろう。もうすぐ上がるから、中に入って何か飲んで待ってなよ。ご馳走するから」

「あ、でも、いつも申し訳ないんで。今日はここで」

ずいぶん親しげだけれど『常連さん』かな?

「あ、川口ありがとう」

オーナーは黒板を受け取りながら、僕に店の中に戻るよう言った。
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