To Heart
「お待たせしました~! 炙り〆鯖で~す!」

店員さんは、〆鯖のお皿をテーブルに置くと、ガスバーナーに火を着ける。

「よ! 待ってました!!」

神谷は、理央ちゃんを前にすっかりご機嫌だ。

「じゃあ、炙りますね~! レモンを搾るタイミングが大事なので、「ハイ!」って言ったらおねがいします!」

そう言いながら、イケメン店員さんは〆鯖をバーナーで炙る。

「じゃあマミがレモンの係!」

言いながら、手慣れた感じで真美子ちゃんはレモンを手に取る。

パチパチという音を立てて炙られる〆鯖から、魚の焼ける香ばしい匂いが漂う。

「いい匂い♪」

理央ちゃんはワクワクしたような表情で、〆鯖が焼けていくのを見ている。

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