もし､会えたなら

「あれ?イチゴじゃねえの?」

不思議そうに
あたしの手に、ちょこんと
のっているアイスを
みつめる先輩。


『あっ
これは、ちょっと‥。』

先輩に
ﾄﾞｷﾄﾞｷしてる自分。
だから間違えて
チョコ味買ったなんて

死んでも言えない。

あたしは、
袋からアイスを
とりだして
口にほおばった。

『つめたー!!』

「って、もう
食ってんの!?はやっ!!」

苦笑いの先輩。

なんか‥
最初に感じたｲﾒｰｼﾞと
全然ちがうような感じ。

「はやく行かなきゃなっ!」

へんなの‥。
別に
そこまでカッコイイか
って聞かれたら
『中の上くらいでしょ。』
って答える自分がいるし。

でも、なんか‥。

お兄ちゃんが
いたことないからだよねっ

あたしには‥
龍馬がいるよ。