君の全てを
夏目の決断は…
ドンドン
「うっうるさぁい」
「あっそじゃあ遅刻して
いいんだぁ」
「えっ?」
姉美々に時計見てと
言われて見たら
なっなんと八時半
私はおにぎり一個くわえて玄関を駆け抜けて行った
なんてったって
山村夏目人生初の
遅刻です
私は長距離が苦手な
事も忘れ
無我夢中で走り続けた
でもその努力も
叶うはずもなく
私はおもいっきり遅刻した朝っぱらから先生に怒られ最悪な一日だっ。
でももっと最悪な事が起きた。
親友の理香と喋ってたら
ある人が喋りかけて来た
「ねぇ君山村夏目だよね」 「えぇそうですけど」
誰?この人 クラスメート
なのは確かだけど…
「俺の彼女になる許可をやるよ」
…えっ?今この人なんて
言いました?
「お前意味分かってる?」
「えっ…あの」
てかさっき私の事君って
言ってたのに
お前になってるし
「あなた誰ですか?」
しかも理香まで
質問してるし…
「俺は水谷和也知ってる?」ミズタニカズヤ?
私知りません
「えぇぇぇぇ」
なんだ今の悲鳴
鼓膜が破れる
「えぇぇ水谷和也ってあの水谷和也?」
「お前の友達は俺の事知ってるみたいだな」
「えっ?理香知ってるの?」
「だってだってあの水谷和也だよこの学校一イケメンの…まぢで知らないの?夏目知らないと恥だよ」
そこまで有名なんだコイツそういえば周りが女子だらけだ
そんな事を思ってると
綺麗な顔が近ずいてきた
でも本当きれい
目なんか切れ長で
唇は薄くてほんのり
色ずいてる位で
鼻は筋が通って…
ってどこまで見てんだよ

「なぁ俺の彼女になる気ない?」
はいなれるものなら…
ってえっ?
「俺真剣に聞いてんだけど」周りの女子の視線が痛い
「あの私が彼女だとあなたが恥ずかしい思いをするので断ります」
そうだよこんなイケメンが私みたいなクズと
一緒にいたらダメだよ
もっとお似合いの
人がいるはずだよ…
「んでだよ」
えっ?
「なんで初めて告白したの
に断れなきゃなんないんだよお前俺の事嫌いか?」
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