忘れられない人
結局、私は花火の最中に凌と話し込んでしまったため、

花火そっちのけになってしまった。

花火も終了し、今度は一気にここを離れようと、人波が駅に向かう。

「あれ・・・湊たち、どこだ?」

凌が携帯で電話をかけるが、湊はでないようだ。

私も、みちるに電話をかけた。

「もしもし、みちる?今どこよ?」

どうやらみちると湊はとっくに別れてしまったようだ。

なので、これから帰路につく・・・というので、私もそうしようと思い、みちるとまず合流しようとした。

しかし、みちるは、

「せっかく2人なんだから、一緒にいればいいじゃーん。」

と、なかなか居場所を教えない。
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