☆脳内支配ボイス☆


波留は、どうやら私と正反対の方向にある学校へ行くらしい。
てっきり同じだと思ってたから……正直驚いた。

何でかわからないけど、最近までずっと教えてくれなくて。

本当、訳わかんない。
このバカ。


「じゃぁまた卒業式にな!」

「ぁ……うん」


やば……

ぼーっとしてた。

目の前でニコニコ笑ってるバカを見てみる。

うぅーん……

波留との別れってのが、うまく実感出来ないなぁ。

幼稚園からずっと一緒だったし。


「また明日ね」





明日。


明日で波留とは、話すことがなくなる、一緒に居なくなる。




やっぱ少し、寂しい。


かも。


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