太陽キャンディ
しかし。
レガースバッグを背負って部室から出ると、ドリンクとタオルを忘れたことに気付く。
その場に一旦荷物を置いて、再び部室へ戻ろうと踵を返すと。
「南? 忘れ物か?」
「うん、ドリンクとタオル」
既にずっと前にいる高瀬が、振り返ってそう言った。
部室のドアノブに手を掛けて返事をすると、再び高瀬の声が響く。
「遅れんなよー!」
「わかってるよ」
高瀬を軽くあしらいながら、慌てて部室に入ると、
さすがと言うべきか。
(……汚ねぇ)
河井の周りが一番汚い。
こういう面を見ると、マネージャーとか欲しいなあとしみじみ思う。
……でも今はそんなところではない。
急いで自分のカバンに近付く。