太陽キャンディ
ゴソゴソと探って、ペットボトルとタオルを取り出した。
タオルを首に掛けてドリンクを手に持ち、再び部室から出るが。
あいにくもう誰も部室棟にはおらず、みんなひとりひとりグラウンドに挨拶しながら入っていく。
ベンチを見ると既に監督がベンチ入りしていた。
俺も急いでレガースバッグを背負って、部室棟から離れると。
真剣な面持ちをグラウンドに向けている、一人の生徒が視界に入った。
でも少しだけ違う。
俺達の学ランとは違って、緑に近いブレザーを着用し、ネクタイは赤。
髪の色は、色素が抜けたオレンジ色。
太陽の光に照らされて、耳にあるピアスが光っていた。