太陽キャンディ
「……親友とか、微塵も思ってないくせにか?」
微笑みながらそう口にするもんだから、俺は言い返す言葉に困った。
「…………」
しばらくの沈黙に耐えかねた陽太が、ため息混じりに口を開く。
「……悪い、別に悪意があったわけじゃねーよ」
少し焦りが見えるその声に、俺は
「いや、……いいんだ」
と答えるしか術はなかった。
陽太だって、よくわかっていたんだ。
俺だって、よくわかってる。
だけど。
「陽太、」
「……ん?」
「その、……勘違いすんなよ」
「なんの話」
コイツは、野球をやるしかないんだ。
野球しか、出来ない奴だから。
「お前を生かしたいだけなんだ、俺は」
「……つくづく優しいよな、朋史は」