太陽キャンディ






「まだ会って間もないのに、そんなんわかんねーよ」




そう口にしながら、陽太は小さく天を仰いだ。
手はまだ、網目に絡まったまま離そうとしない。








そして、意を決したように俺を見た。





「……で、大体予想は付いてるんだけど一応聞い」

「野球部に入れ」






きっぱり言い放った俺に、陽太は目を見開ける。
その後目を逸らしたかと思うと、突然フッと鼻で笑った。


そして網目から手を解きながら言う。






「……本当、朋史は期待通りの言葉くれるよな」

「期待通りで当たり前だろ? お前の親友なんだから」




少しだけおどけて言うと、次は小さく微笑みを浮かべる。
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