運命

大切な絆

―屋上―

私たちは屋上へと場所をうつした

私と優太は並んで策に寄りかかり空を見つめた

そして優太は話し始めた

「ごめん。花憐が怒ってるわけは解ってる。俺実はさ、凪に脅されてるんだよ…もし、付き合ってくれなきゃ花憐や周りの奴らに酷い事するからって!だから仕方なく付き合ったんだ…」
優太は涙を貯めて本当の事を言ってくれた

頭が真っ白になって考えられなかった

「……………」

黙ったまま私はただひたすら優太に耳を傾ける事しかできなかった

「今さら勝手なのはわかってる…だけどやっぱりお前の側にいたい!!ずっと前から好きだった!!もう一度付き合ってくれないか?凪とはケリをつけるから」
ギュッ

優太は歩み寄りきつく抱き締めてきた

「……勝手過ぎるよ。自分だけ抱えないでよ!今さら好きだなんて言わないでよ!!…もう遅いよ!私卒業したら留学するの…だから付き合えない!中途半端な気持ちで優太を悲しませたくないから」

私は遂に留学の事を言ってしまった
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