君だけのもの
朝から、自分の中で騒ぎまくった俺は、既に、かなりの疲労感を感じてる。
「行ってくる。」
バタバタと学校に行く準備をしてる陽奈に、それだけ言って、玄関に向かった。
「ちょっと!!携帯忘れてる!!」
陽奈は、ドタバタと玄関まで走って来た。
「あ、悪い。じゃあ、行ってきます。」
「いってらっしゃぁい!!って…なんか…あたしたち結婚してるみたい…。」
結婚!?
ないだろ…。
「ばぁか。」
俺は、笑ってそう言った。