君だけのもの


「あのね…日悠…」

「絵里奈何か言った?」


俺が愛弥に椅子に座るよう言うと、愛弥は曖昧な返事をして言った。

「絵里奈ね、日悠のこと…好きなんだって…」

は?俺!?

「それで、陽奈が日悠と付き合ってるのがムカついたって…それからね…ショーに陽奈が出てるのも、気にくわないらしくて…」

まじか…結局俺が原因じゃん…
陽奈をショーに出して絵里奈を出さないって決めたの俺だし…

「わかった…ありがとな。」

「うん…じゃあ、あたし戻るね…。」



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