そして俺らは走り出す
出会い
初めて俺が桜音と会ったのは、約三年前、部活の大会でだった。


そのときそいつ…桜音は、バスケには全然興味が無いようで
大会のため溢れかえっている人に、わたわたとしていた。




この大会は新人戦で、男女同じ…いや、若干男子が多いくらいの大会なのだが周りはほとんど男。

それもそのはず。

そこは何と男子控え室の前なのだ。




周りからは、異常なほどの注目を浴びている。

多分、友達に誘われて見に来たがその友達とはぐれたか、友達の応援をしにきたというところだろう。



とはいえ、そこは控え室前なので、多分そこにいても会えない。



なんとなくそいつが気になった俺は、本部に連れて行こうと思い腕を引っ張ったところ…。





「ひっ……」


と声をあげ、何とそのまま気絶してしまったのだった。



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