_卒業_



あ、もしかして。




――私、前に進んだ?

きっかけをくれたのは未唯だけど、

ちゃんと前に進めたよね?



その日の夜、もう

卒業アルバムを開く事も、

中学時代の友達に

電話をする事もなかった。


早く明日になって、学校に行きたい。

未唯に会いたい。



そう思うと自分でも驚くほど

心が軽くなっていて、私は久しぶりに

ぐっすりと眠る事ができた。









< 14 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop