ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】

再び開かれた禁断の扉
その向こうに待っているのは
希望の光ではなく
暗黒の闇…


果てしなく続く暗闇の世界…
そこに落ちれば
苦しむことは百も承知


でも私は
あえて、その苦しみを選ぶ。
だって、あなたの居ない世界など
今の私には地獄より辛い…


「この体…
誰にも触れさせなかったのか?」

「うん…」

「4年間も…奇跡だな…」


聖斗はそう言ったけど
それは違うよ…聖斗。
当然のことなんだから…
あなた以外の人に抱かれても
私はきっと、何も感じない…


私にとって
こうして聖斗に抱かれていることこそが
奇跡…


「長かった…
4年も待ったんだよ…」

「そうだな…悪かった。
4年分、愛してやるから…
今日は朝までここに居ろ」

「いいの…?」

「あぁ」


強引に掴まれ
シーツに押さえつけられた手首。
自由を奪われた体に
聖斗の容赦のない愛撫が甘く沁みこんでくる…


「声、出したいなら出していいぞ。
家に誰も居ねぇんだから…」


私を見下ろし
そう言ったのに


「でも、俺は必死で声を殺して悶えてる美羅の方が好きだけどな…」


そんなこと言われたら
声なんて出せない…


「せい…との、イジワ…ル」

「どこまで我慢できるか…
見ものだな」


…その言葉の後
私たちは一つになった…


全身の血が
まるで逆流するみたいに騒ぎだす。
聖斗を待ってた…
今、聖斗は私の一部
あなたの全ては私自身


深く…深く…
もっと、深く…私を貫いて
あなたの迸る愛を
私だけに注いで欲しいの…


もう、誰にも渡さない。
私だけの…聖斗…


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