ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】
第2章《高校生~大学生》

涙のワケ


上杉君に抱かれた日から
私は変わった…


彼を、上杉君だけを見る様になった。


部屋の机の引き出しの奥に
こっそり隠してあったフォトフレーム。
高校の入学式の時
聖斗と並んで写した写真が
上杉君の写真に変わり


彼の好きな音楽を聴き
彼に選んでもらった服を着て
彼の理想の女性になることだけを考えた。


私の一番は、上杉君


だから聖斗のことは
極力、避けた…


私の変化に
聖斗は気付いていただろうか…


壁一枚で隔たれた部屋。
でも、私と聖斗の距離は
果てしなく遠く
他人、そのものだった…




そして
私たちは、高校3年生
卒業を控えた1月


上杉君も、私も
志望の大学に合格が決まった。


「卒業したら
美羅とは、もう毎日会えないな…」

「そうだね…」


上杉君の行く大学は県外
凄く遠い…


「美羅の大学も市外だもんな…
家出るんだよな…」

「うん」


もうそろそろ
伯母さんたちのお世話になってちゃいけない…
そう思ったから…


でも、一番の理由は
聖斗の居る家に居たくない…
それが本当の気持ちだった。


「寂しいよ…」

「俺だって…」


上杉君の親が留守の時だけ許される
私たちの秘密の時間


ベットで抱き合い
お互いを求め合う。


「あぁ…っ」

「声出していいぞ…
美羅の声
もっと聞きたい…」


2年半前に初めてあなたに抱かれてから
私たちは
何度も愛し合った。


そう…数え切れないほど…


でも、やっぱり
まだ恥ずかしい…


「いじめ…ないで…んっ…っ」


上杉君には色んなこと教えられたよね。


ねぇ
私、キスは上手になった?
背中にまわす腕は
ちゃんと
あなたを抱きしめられてる?


私は、あなたを
満足させてあげられてるかな…
上杉君…









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