子羊ちゃんと王様



「てゆうか大瀬君、何言おうとしたの?」



「エッッ・・・。いゃ、別に。」



「そっか。」



俺は顔が熱くなっているのが分かる。



ホントバカみてぇ・・・。


中学生じゃんか。



「そういや、郁斗ってヒロちゃんのこと鮎川って呼んでるよな?」



「そ、そうだけど。」



俺の中では子羊ちゃんだけどな(笑)



「なんでヒロちゃんってよばねぇの?呼べばいいじゃん。」


涼が軽く言う。


なんだ、その軽いのは!!

俺はそうぃうのは・・・。




「うん、皆ヒロだし、いいよ!」



子羊ちゃんのほわーっとした笑顔。


きゅんッッ




・・・あ。




「・・・まじ?」



「うん!」



きゅんッッ



・・・あ。



ダメだ・・・。俺、どんだけ子羊ちゃん気にいってんだよ・・・。




そこに涼が入ってきて、


「じゃぁ郁斗のこと、郁斗って呼べば?」


ニヤリとして言う涼。


こいつ、分かってるな///



「うん!郁斗くん!」



「ぃや、郁斗でいいんじゃなぃ?なぁ、郁斗!」



ナイス、涼!!!



「い、郁斗・・・?」



「ほら、いいじゃん。」



「そうかなぁ・・・。」



子羊ちゃんこと、ヒロ(初呼び捨て!!)は少し戸惑った。


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