狼彼氏×子兎彼女
「ってことで明日の放課後、
プールサイド集合な」
そう言って、悠弥はあたしから離れ、
楽しそうに部屋を出ていこうとしている。
「ねぇっ」
「何?」
悠弥が振り返り、
あたしをまっすぐに見つめる。
「ほ、放課後とかさあ…その…水泳部が
使うんじゃないの?」
「あぁ、明日は俺が使うから
使わないでって言った」
どんなけ権力強いのよ…。
わざわざ借りなくていいのに…。
水泳は本当にこの世から
消えてほしい物No.1に輝くよ?
それぐらい嫌いなんだからね?
「俺に教えてもらいたくねーの?」
不機嫌な顔で近づいてくる悠弥。
そのまま壁に抑えつけられた。
顔…近ッッ///