狼彼氏×子兎彼女
「おはよー」
今度は健斗だ。
「朝から突然なんだけどさあ、
莉子ちゃんに告っちゃえば?」
「は?なんで?」
「川中だよ、川中。あいつさあ、
莉子ちゃんのことすんげー狙ってんだよ」
「どーゆうことだよ」
「あいつが誰かに電話してるの
聞いちゃったんだよ。
莉子を俺のものにする。
だからうざい岩瀬 悠弥を
莉子から引き離せって」
「上等じゃねーか」
「は?ピンチなのわかってる?」
「全く」
この人はどこまでマイペースなんだよー
(健斗の心の叫び)
「だ、だから早く告っちゃって
莉子ちゃんをお前のものにしろよな」
「…………」
「悠弥がピンチの時は俺が助けてやるよ」
「そりゃどーも」
そう言って悠弥は教室から
出て行ってしまった。
向かった先はもちろん屋上で…。
昼寝をするわけです。