狼彼氏×子兎彼女

そんなことを、全く知らないあたしは、

のんきに愛梨とおしゃべりしてる。


愛梨とは仲が良く、朝も帰りも一緒に

寮や学校まで行ってる。


ほんとに心の底から頼れる親友。




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今日も愛梨と下校中。



「川瀬さん」



そう言って話かけてきたのは翔太だ。



「川瀬さんちょっと借りていいかな?」



愛梨に了解しろという目つきで

うったえている。



「莉子になんのよう?」



引き下がらない愛梨。


昔から負けん気だけは

強かったんだよね。



「知らないの?俺らカレカノなんだ♪」


「え?そうなの…。」


「ち、ちが…うが」


反論しようとしたら翔太に口を抑えられ、

「じゃ」っと言ってあたしを連れ去る。


愛梨はまだぼーっとしてる。


あたし肩にかつがれてる!?


ってかおろしてよー





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