刹那
うそぉ!!
とか思いつつ声に出さないよう苦労。
だって!
見た目あんなに可愛いのに。
「ヴ。やめろ。海。」
その子の名前は海って言うらしい。
「ねぇー。席表見たぁ?
僕たち前後じゃないんだよ?!
間に入ってる上條とか誰だよ。」
わー。
言葉の最後が声のトーン以上に低かったぞー?
二重人格って奴かな?
そんな海が騒いでると海の後ろに人影。
誰だ?
「あの。僕に何か用ですか?」
そう言ってニコニコしているのは、男の子だった。
多分この流れだと、あの上條君かな?
「あぁ。君が上條君?」
海が聞くとニコニコしていた。
「はい。何か用でもあるんですか?」
おぉ。
海なんと出るんだ?
「いやぁ。ちょっと君の名前を出させてもらっただけだよ?
ごめんね?」