ダンデライオン~春、キミに恋をする~

七夕祭り……。
そっか、今週の日曜だっけ。

なんか毎年のように雨が降ってた気がする。
考えてみれば、天の川なんて1度も見たことがない。


今年も……



「……また雨、なのかな」

「雨?」

「……あ」



頭の中で考えていた事が、言葉になっていた事に驚いた。

響が何のことかわからないと言うように、首を傾げた。



「あ、ほら。 七夕のお祭りだよ。 また雨なのかなって」

「七夕?」

「うん。 この辺じゃ、結構有名なお祭りでね? 縁日みたいにたくさん屋台も出んの。 大きな笹がずーっと並ぶんだけど、もうすっごく綺麗なんだよ」



そうだ。

松江神社って言うのがあって、その神社に向かう道にそって何千本もの笹が飾られるんだ。

境内には、もっとたくさんの風車が飾られる。
あたし、それがすっごく好きで、風車の間をすり抜ける風の音が大好きで。
小さい頃から境内に入り浸ってたっけ。


毎年沙耶達と行ってたけど、今年は沙耶はヤマトと行くんだろうな。

あたしは……。


「じゃあ、一緒に行く?」

「え?」

「俺と」



ええええっ!?


< 111 / 364 >

この作品をシェア

pagetop